西陣織は今から約550年前,応仁の乱が起きました。東軍,西軍に分かれて11年間も戦をしました。この戦乱で織物職人が堺や山口などに避難しました。戦乱ご西軍の本陣跡一帯に現代の京都市街の北西部に位置し、上京区、北区を中心に、おおよそ南は丸太町通、北は上賀茂、東は烏丸通、西は西大路通に囲まれたあたりに戻り,織物を盛んに織り出し
ました。西陣という名称は西の陣地と言う意味です。
明治5年,西陣から3人の留学生をヨーロッパに派遣,ジャガードをはじめとする近代織物技術を導入し高級織物の量産を可能としました。
西陣織の最大の特徴は,糸の状態で染めてその糸を使って柄を織り出す「先染紋織物」
であるということです。色とりどりの糸が機にかけられ,見事な織物となるには多段階に及ぶ複雑な「分業工程」を行わなければなりません。
簡単に説明いたします。
➀デザインや色,織組織を決めて紋紙を作る:企画製紋工程
②必要な経糸と緯糸を準備する:原料準備工程
③織機,を用意:機準備工程
④織り進める:製造工程
⑤織物を整える;仕上げ工程
これら5段階15〜20の工程えて完成します。
昭和51年西陣織は国の「伝統工芸品」に認定されました。